<はじめに‐‐>
「嫌われたくない!」の支配からスパッと解放される4つのポイントの前編では
◇嫌われたくない気持ちを改めて容認
◇「嫌われない人はいない」と諦める
の2つのポイントをご紹介してきました。
こちらの後編では
◇自分らしい自分でいることはお得
◇人を嫌う感情はみんな持っている
の残り2つのポイントをご紹介していきます。
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前編はこちらから↓
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<ポイント3.「自分らしい自分でいること」のお得感を意識する>
嫌われたくないという念に支配されている方は、正直かなり「損」をしています。
例えば、Aさんに嫌われたくないと思い、一生懸命Aさんに話を合わせます。
しかし、建前とはいえAさんと同意見を持つご自身を、同じく嫌われたくないと思う相手のBさんには好かれない可能性があります。
だからといって、人間性も考え方も違うAさんBさん両方に、ご自身の考え・気持ち・好み・性格などを合わせてしまうのはどんなものでしょうか?
表現がきつくなってしまいますが、イソップ物語に出てくる「卑怯なコウモリ」と変わらなくなってしまいます。
せっかく自分を殺して相手に合わせているのに、卑怯者となってしまうのです。
また、AさんとBさんが全く知らない同士とは限りません。
会社の同僚または共通の友人など、AさんとBさんが知っている同士の場合、あなたがコウモリになってしまっていることは必ず知られます。
そうすると
「あの人って、YESマンだよね」や
「○○って自分がないよね」
と、密かに嫌われてしまう確率をあげてしまいかねません。
また、相手が悪ければ、ご自身の嫌われたくないからこそ出てしまう「自分を殺して相手に合わす言動」につけ込まれて、その気持ちを利用されることもあるのです。
自分の考え・気持ち・好み・性格を殺して相手に合わせて、密かに嫌わる確率をあげて、利用されて・・・
こんな損なことがあるでしょうか?
そこで「どうせ誰かに嫌われるなら、素の自分を好いてくれる人を大切にした方が楽」と、お得感を意識するのです。
ポイント2でもお伝えしましたとおり、出会った人全てに嫌われない方、ましてや愛されるなんて方はいないに等しいのが現実です。
逆に、どんなご自身であったとしても好いてくれる人は好いてくれます。
ならば、考え・気持ち・好み・性格を繕うことなくそのまま出して、素の自分でいた方がだんぜん楽ですしお得です。
素の自分でいて、素の自分を好いてくれる人を大切にする。
喧嘩をすることもあるでしょう。
でも、ご自身の素を知って付き合っている人たちは、少々の喧嘩で去っていくようなことはしません。
もし去っていったら、ただ単にそこまでの関係だったということです。
嫌われるのは怖いし、去られるのは寂しいですが、人間とはそんなもの。
全ての人と手をつないで仲良くは出来ません。
だから「どうせ誰かに嫌われるなら、素の自分を好いてくれる人を大切にした方が楽」とお得感を意識して、仕事でもプライベートでも勇気を出して自分を殺さないこと。
そうしたことを続けることで、次第に嫌われたくない念の支配から解放され、憑き物が取れたように心が軽くなっていきます。
そして、人と接したあとに不安になることもなくなっていくことでしょう。
<ポイント4:人を嫌うことは「みんな同じ」だと考える>
嫌われたくない念に支配されている方は、嫌われたくない欲求を満たすために、知らないうちに相手の「気持ちの自由」をコントロールしようとしています。
「そんなことはない! 自分をコントロールしてるんだ!」
そう思う方もいることでしょう。
それも間違いではありません。
しかし、自分を振り返ってみてください。
相性が合う人・合わない人、付き合いが得意な相手・苦手な相手、好きな人・・・嫌いな人。
いらっしゃいませんか?
それは決して悪いことではなく、人間なら誰しも持ってて当然の「好み」です。
ただ、ご自身にもある好みの自然発生は、当然相手にもあります。
ご自身に好みを持つ自由があるように、相手にも好みを持つ自由があるのです。
相手の苦手な対象が「たまたま自分であった」からといって、嫌われないように振舞うのは見方を変えると、相手の感情をなんとか操ろうとしている行為になる。
つまり、コントロールしようとしていることになってしまうというわけです。
しかし、人の気持ちをコントロールすることは、超能力や洗脳の技を使わない限り、不可能に近いことでしょう。
ご自身がどんなに自分を殺して相手に合わせようが、素の自分がでてしまったときに不安に襲われようが、相手は嫌うときは嫌うし、好くときは好きます。
そこで「人を嫌うのは自分も相手もみな同じ。たまたま自分が嫌いの対象だったからといって殺されるわけでもない。自然の摂理だ」と考えてください。
素の楽な自分を尊重して、相手の気持ちの自由をも尊重するのです。
こうした考えを持っておくと、次第に嫌われたくない念の支配から解放されていきます。
<おわりに‐‐>
いかがでしたでしょうか?
「嫌われたくない」という感情は、人間なら持って当たり前です。
ただ、念となって自分の気持ちを支配されてしまうと、ご自身らしさを見失ってしまいかねません。
だからこそ
◇嫌われたくない気持ちを改めて容認
◇「嫌われない人はいない」と諦める
◇自分らしい自分でいることはお得
◇人を嫌う感情はみんな同じく持っている
というポイントを是非押さえて、本来のご自身の
◆考え
◆気持ち
◆好み
◆性格
を見失わないようにしてください。
そうすると、人に対して起こる妙な不安に襲われることもなくなってきます。
どうか「嫌われたくない」の念に支配されている皆様が、苦しい日常から解放され楽なご自身を取り戻せますように–
心から願っております。