<はじめに‐‐>
世の中には、人に「嫌われたくない!」という方もいれば「別に嫌われてもいい」という方も存在します。
ご自身はどちら派でしょうか?
この記事をご覧頂いている皆様には、きっと嫌われたくない派の方が多いことでしょう。
その中でも、ただ単に嫌われたくないではなく、強く「嫌われたくない」という念に支配されている方は生きづらくなります。
言動に気をつかい自分の「考え・気持ち・好み・性格」などを殺したり、素の自分が出たときに不安に襲われたりと、苦しい日々が日常となってしまうからです。
そこで今回は「自分を殺してしまったり、素を出したあとに不安に襲われてしまう」皆さんが、嫌われたくないという念の支配からスパッと解放される4つのポイントをご紹介していきます。
<ポイント1.「嫌われたくない」気持ちを改めて容認する>
日常で、つい何でも相手に合わせたり人と接したあとに不安に襲われる方は、案外自分が「嫌われたくない」という念に支配されていることをスルーしてしまっています。
感情は「嫌われたくない」という明確なものよりも
・あんなこと言ってしまった。冷たい人と思われたらどうしよう
・既読スルーされてる。怒らせたのかな? どうしよう
など、そのつど細かい不安が芽生えることが多いからです。
なかには「嫌われたらどうしよう」と思いながら、自分が嫌われたくない念に支配されていることにつながらないーー、いわば気づいていない人も多くいます。
こうした、嫌われたくない念に支配されていることをスルーした状態では解放は難しくなります。
スルーしている、つまり感情が架空である以上、解放しようがないからです。
そこで、この架空の感情を、気持ちの中に一旦落とし込んであげる作業を自分にしてあげるのです。
端的にいうと「嫌われたくない」という気持ちを、改めて認めてあげます。
改めて認める方法はーー
(1)自分の「考え・気持ち・好み・性格」などを殺して相手に合わせそうになったときに
「ああ、自分は今、この人に嫌われたくないんだなあ」
「ああ、自分は今、人に嫌われることを怖がっているんだなあ」
と、意識して自分の気持ちに気付く
(2)相手と別れたあとに「あんなこと言っちゃったけど気を悪くしてないかな」など不安になったときに
「ああ、自分はあの人に嫌われたんじゃないかと不安なんだな」
「ああ、自分はあの人に嫌われたんじゃないかと怖がっているんだな」
と、意識して自分の気持ちに気付く
といった作業を心の中でして
「自分は人に嫌われたくない念に支配されているな」
と落とし込むという方法です。
そして、この後がとても重要です。
自分で「嫌われたくない念に支配されているんだ」と認めたら、頭で色いろ切り替える前に
「人間だもん。人に嫌われたくないって思って当然だよね」
と「人に嫌われたくないと思ってもべつに構わない」ことを容認してあげてください。
人の心の中は自由です!
思うこと自体は、全く問題ありません。
ただ、嫌われたくないことに囚われて気持ちを支配され、日常が苦しくなることが問題なのです。
ここで「嫌われたくないと思っている自分」を否定してしまうことは、自分の心に制限をかけて自由を奪ってしまうことになります。
ですので、自分の自然発生する気持ちを否定せず「思っていいんだよ」と心の自由を許してあげてください。
これらが『「嫌われたくない」気持ちを改めて容認する』ことになります。
改めて容認すると、この嫌われたくない気持ちは架空のものではなく存在するものとして、解放されることが可能となるのです。
また、改めて容認することで、ばくぜんと浮遊していた気持ちがご自身の中にきちんと着地して、だんだんと心が落ち着いてくる効果も期待できます。
<ポイント2.「嫌われない人はいない」と諦める>
嫌われたくない念に支配されている方は、いいかたを変えると「人に嫌われたくない」という欲求がとても強いことになります。
嫌われたくない欲求があること自体は、ごく自然なことで問題はありません。
ただ、欲求というものは、叶えたいと強く思えば思うほど、叶わない間は苦しくて仕方がなくなることが多いものです。
しかし「この欲求はどんなに願っても叶わない。だから諦めよう!」と決めてしまうと、それはもう自分の欲求から外れ、並行して苦しさもなくなっていくことでしょう。
嫌われたくない欲求も同じことがいえます。
そこで、世の中には「嫌われない人はいない」と意識して諦めるのです。
どうやって諦めればよいのか――
それは、有名人でも身近な人でも、たくさんの人に好かれている人を例に挙げてみるとやりやすくなります。
例えば、日本中に応援されているように見えるスポーツ選手だって、アンチの人は必ず出てきています。
同じく、ものすごく人気の高いタレントも、たった一言で炎上してしまい攻撃を受けている話はよく耳にすることでしょう。
そして、何万人に愛されるアイドルでさえ、日本人に1人残らず好かれているわけではなく「人気あるけど、自分はなんか苦手なのよね」という声はあります。
つまり、自分はもちろん誰でも例外なく、日本中の人に1人残らず嫌われないことは、まず不可能なのです。
こうした「誰ひとりからも嫌われない人はいない」現実を認識し「誰1人にも嫌われないことは不可能なこと。だから諦めた方が楽なんだ」と自分にきちんと言い聞かせましょう。
手に入らないものは入らない。
こうしたことを日頃から意識していくと、嫌われたくないという気持ちに諦めがつきます。
諦めがつくと同時に欲求も消えていき、嫌われたくないという念から解放されていくのです。
<おわりに‐‐>
ここまで
『「嫌われたくない!」の支配からスパッと解放される4つのポイント(前編)』
のうち
◇嫌われたくない気持ちを改めて容認
◇「嫌われない人はいない」と諦める
の2つのポイントをご紹介してきました。
後編では
◇自分らしい自分でいることはお得
◇人を嫌う感情はみんな持っている
の残り2つをご紹介致します。
後編もご覧いただけますと幸いです。
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後編はこちらから↓
https://kanken1943.xsrv.jp/kirawaretakunaikouhenn/
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