町おこし・インバウンド

ベリタリアンの訪日旅行者と接するときに喜ばれること

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異文化ギャップに翻弄?意外と大変なベジタリアンとの接し方

私たち日本人は安心・安全という意識が高いと言われています。
そのため、食の安全に敏感になる人は多いと思います。

あなたの周りにも「我が家は国産でないとNG」とか
「健康のために糖質制限をしている」といった人がいるのではないでしょうか。

実を言うと、これは訪日旅行者にも当てはまります。

しかも、彼(彼女)らの場合、
宗教的な理由や菜食主義というケースも少なくありません。

そこで、ベジタリアンとの付き合い方をご紹介します。

ベジタリアンの定義

そもそもベジタリアンとはどのようなタイプの人なのか?

ベジタリアンが多いと言われるイギリスを例に考察してみましょう。

イギリスではベジタリアンを2つのタイプに分けます。
1つはアレルギーのため動物性食品が食べられないタイプです。

そして、もうひとつは倫理上の理由から肉類に手を出したがらないタイプです。

さらに、動物性食品を一切受けつけないビーガン、
乳製品なら食べても大丈夫というラクトベジタリアン、
魚介類だったら食べても良いというペスクタリアン
というように枝分かれしています。

まずは、こうした違いを理解しておくこと、
外国人と食事をするときトラブルを回避することができます。

食の知識を深める必要性

あなたが食事に対して制限を抱える外国人観光客を案内するとき、
一番大切なことは「食」についての知識を深めることです。

恐らく、あなたもご存知だとは思いますが、
現在、スーパーマーケットやコンビニエンスストアにおいて
販売されている食品の多くは、化学的に加工されています。

また、レストランで食事をするとき、
メニューに掲載されている料理にどんな食材がつかわれているのかを、
客側が詳細に知るのは基本的に難しいです。

例えば、7種類の野菜をつかった特製サラダを頼んだら
一口サイズの細切りチキンが入っていた、なんてことはよくある話です。

そのため、ベジタリアンを日本のレストランに案内する場合、
原材料まで掘り下げてメニューの内容を知らなければなりません。

もしかすると、あなたは「日本でベジタリアンの対応をするのはハードだな」
と感じているのではないでしょうか。

確かに、メニューから動物性の原材料が入っていない
料理を探すのは簡単ではありません。

そのため、注文するときは原材料を含めて
動物性食品を抜いてもらうようにするか、
ベジタリアン専門のお店を探す必要があります。

ベジタリアンに案内するお店

私は時折、ベジタリアンの外国人と食事をすることがあります。

私の知人はたくさんの外国人の友人がいるのですが、
彼をを訪ねて日本に来た外国人たちの東京見物に
付き添いを頼まれるからです。

そして、ランチやディナーでレストランに入ったときは、
お店の人に、原材料など料理に含まれるものを
詳しく尋ねながら注文します。

ただ、ベジタリアン向けのレストランを探すのは至難の技です。
東京ではないものを探す方が難しいと言われていますが、
その東京でもベジタリアン専門店は数える程度です。

それが地方だと相当ハードルが高くなるでしょう。
事実、私が東京でベジタリアンを食事に案内するとき、
思いつくレストランは、新宿にあるビーガン専門店の
アインソフジャーニーくらいです。

このように、食に制限のある訪日旅行者を案内する場合、
食に関する知識と適切な気遣いが必要であると言えます。

そんなことを言うと、
「一般的な訪日旅行者を対応するだけでも大変なのに、
ベジタリアンのことまで考えなくても良いだろう」
と感じるかも知れません。

しかし、これは大きなビジネスチャンスです。

あなたと同じように、食に制限ある外国人対応が面倒だと感じている
ツアーガイド、ホテルやレストランのスタッフはたくさんいます。

ですから、あなたがこうした人たちへの理解を深めれば、
あなたはビジネスの見込み客を増やすことができるのです。

これはベジタリアン以外の人たちにもあてはめて考えることが可能です。

最近はマレーシアやインドネシアといった
イスラム圏の観光客も多く訪日していますから、
ハラル関連のビジネスも成長市場です。

食に関する知識を深めることは
インバウンドビジネスを成功させる大きな要素と言えるのです。

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