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地域経済を再生!あなたの街を観光地化する3つの重要ポイントとは?

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外国人誘致に必要な3大要素を無料公開

1、渋谷から紐解く訪日旅行者を呼び込む秘訣

渋谷は新宿や池袋と並んで山手の三大繁華街と言われています。

渋谷の街は女子高生の溜まり場とも呼ばれた時代もありましたが、
現代はその様相も一変しています。

特にその一端を担うのが外国人観光客の存在です。

あなたもテレビやインターネットで渋谷の映像を見たことがあると思います。

事実、NHKの天気予報では、「現在の渋谷の様子です」と毎日必ず放映されていて、
駅前のスクランブル交差点には多数の外国人観光客を見受けることができます。

なぜ毎日のように外国人観光客が渋谷の街を訪れるのでしょうか。
その謎を解明していきます。

歴史を振り返ると渋谷という街が、活気溢れるようになったのは
明治時代に山手線や玉川電鉄(現在の東急)が開通してからです。

また大阪の梅田駅をモデルにターミナルビルの開発が進み、戦後の復興を経て、
1970年代以降は若者の街として流行の発信地となり、
21世紀以降は近未来を連想させる街づくりとなっています。

外国人観光客の人気を集めるようになったのは2010年代に入ってからです。

では実際に外国人観光客は渋谷の街にどんな魅力を感じているのでしょうか?
代表的な2つの観光スポットについて考察してみましょう。

1、渋谷駅前スクランブル交差点

渋谷駅前のスクランブル交差点は、1回の青信号のときに横断する人が
最高で3000人、1日の通過人数は50万人だそうです。

同じ東京であっても1回の青信号時に1人も渡らない交差点があることを考えると、
とてつもない数字であることがわかります。

今やこの交差点は日本の象徴とさえ言っても過言ではありません。

実際に訪日観光のツアーで、渋谷駅前スクランブル交差点通過という
行程も組まれるくらいです。

また、Youtubeなどの動画共有サイトや海外の掲示板でも話題になっているように、
凄まじい人数が一斉に渡ってぶつからないことや、なぜあんなに多くの人が渡るのかなど、
渋谷駅前のスクランブル交差点は世界が注目するスポットなのです。

2、ハチ公前

日本人の感覚からすると、ハチ公前は待ち合わせ場所ではないでしょうか。
でも外国人観光客にとっては列記とした観光スポットなのです。

そのため、忠犬ハチ公の銅像前には連日カメラをぶら下げた
外国人観光客たちが写真を撮っています。

でもガイドブックに載っているからというだけでここまで人は集まらないでしょう。
恐らく名俳優リチャードギアが出演した忠犬ハチ公のハリウッド版が
大きく影響しているはずです。

渋谷と言ったら、とにかく人・人・人・・・と混雑しているイメージしかないのですが、
その混雑ぶりが世界でもまれに見る街の風景としてひとつの目玉になっているのです。

私も過去に外国人観光客と一緒に渋谷駅前のスクランブル交差点を渡ったことがあります。
どの人にも共通していたのは、自撮り棒を使って横断する姿を撮影していたことです。
中には信号が赤に変わりかけているのに、交差点のど真ん中で撮影を続行するといった
危険行為もありました。

また、これまでハチ公前に行くと幾度となく写真撮影の依頼を受けました。
忠犬ハチ公の物語はやはり海外でも有名なようです。

もちろん、渋谷の見どころはこの2つ以外にもあります。
ただ、駅前のスクランブル交差点と忠犬ハチ公の銅像は
あまりにも世界的に話題性のある熱いスポットと化してしまったのです。

このように、現在の渋谷はたった2つのスポットだけで
外国人観光客から熱い支持を集めているのです。

これはある意味、目玉があればその街は一気に有名な観光スポットになるということです。
あなたたが外国人観光客を呼びたいなら、日本ならではなものを土地の魅力として
アピールすることが絶対条件なのです。

2、訪日旅行者を魅了する本物の「SAKE」体験

海外を訪れたらその土地ならではのお酒が飲みたい。
ドイツならビール、中国なら紹興酒というように日本と言えば日本酒ですよね。

日本酒は海外でも注目を集めています。

毎年、全国利き酒選手権大会やミス日本酒といったイベントも開催されているとあって、
最近は訪日旅行者にも人気があるようです。

果たして日本酒は今後も訪日旅行者を虜にするのでしょうか?
その辺りを探っていきたいと思います。

はじめに、日本酒を語る上で知っておきたい日本酒の基礎をいくつか紹介します。

そもそも日本酒は米と麹で醸造したもろみをこして得た澄んだ酒のことで清酒と呼ばれます。
清酒の要件を満たしたもののうち、原料や製法が一定の基準を満たす特定名称酒は、・本醸造酒
・特別本醸造酒
・純米酒
・特別純米酒
・吟醸酒
・純米吟醸酒
・大吟醸酒
・純米大吟醸酒

と細かく分類されていて、これら8種類が特別名称とされているのです。

 

もちろん、日本酒マニアでもないごく一般的な訪日旅行者に、

そこまで詳しい説明は必要ないかもしれません。
でも、こうした基礎的なことを知っておかないと、
味や香りについて上手に解説できないのです。

これは他のお酒についても同じことが言えます。

例えば、ウイスキーの銘柄について語るとき、それがスコッチなのかバーボンなのか、
シングルモルトかブレンディットか、といった具合に、基本的な情報を知っていなければ、
主観的な意見に偏ってしまいます。

外国人と会話をしていると、なぜ?という問いかけがやたら多いように、
彼(彼女)らは理由を求めたがります。

自分自身が飲んだ感想は当然必要ですが、やはり客観的な情報も与えてあげなければ、
本当の意味で日本酒の良さを伝えるのは難しいでしょう。

日本酒のイロハを知ったところで、
今度は日本酒と和食の絶妙なツーショットについてお伝えします。

日本酒を飲む際に相性の良い食事は、低カロリー、高タンパク、
そして豊富なビタミンが含まれているものです。
タンパク質には胃壁を保護したり、飲酒による肝臓のダメージを修復する働きがあります。
また、ビタミンはアセトアルデヒドの分解を手助けするので酔いにくくする効果があります。

そう考えると、居酒屋のメニューで定番の枝豆や冷奴、
焼き魚などが日本酒に合うのも納得がいきますよね。

さらに言えば、甘口のお酒にチーズや味噌漬けなどの発酵食品、
辛口のお酒いかの塩辛といったように、それぞれの日本酒に適した料理も
日本酒の良さを引き立てることができます。

ではどのようにして訪日旅行者に日本酒をアピールしているのでしょうか?

実を言うと、海外には「JOY OF SAKE」という最大の利き酒イベントがあるのです。

これは毎年、日米の複数の都市で開催されていて、
数多くの来場者が日本酒に酔いしれているというリポートがあります。

また2015年度の全米日本酒歓表会では391もの銘柄が出品されました。

タイムリーな話題では、東京の浅草六区にオープンした
商業施設「まるごとにっぽん」の食品館「まるごとにっぽん蔵」では
東京でも流通量の少ない約300種の日本酒を購入することが可能です。

さらにローカルな場所では、
東京の深川にある折原商店も言わずと知れた日本酒を嗜めるお店です。

このように日本酒をテーマに日本の食文化が海外に発信される時代なのです。

日本酒は訪日旅行者を取り込む条件を十分に満たしていると言えます。

3、訪日旅行者から人気を集めるシェアハウスの魅力

2010年代以降、低価格で泊まれるシェアハウスが密かに人気を高めています。

それには価格だけでなく「ある付加価値」が後押ししていると考えられます。

観光地には「るるぶ」や「じゃらん」でもお馴染みの
格安で泊まれるホテルがたくさんあります。

でも、こうしたホテルでは味わうことができない魅力がシェアハウスにはあるのです。

その実態に迫ってみましょう。

シェアハウスが人気を集める理由は、旅行者同士の会話や地元の人とのふれあいといった
付加価値の占める割合がとても大きいと言えます。

日本という国は世界の中でもかなりの独自性を持っているため、
訪日旅行者は日本ならではのものを求めます。

例えば、日本人の日常生活や伝統的な文化の体験です。
でもこうした体験ができる情報をホテルのコンシェルジュは意外と知りません。

では、どこに行けば外国人観光客はローカルな情報を手に入れられるのでしょうか。

それがシェアハウスなのです。

そもそもシェアハウスは、金額が安いという理由で利用する人が多いのはもちろんですが、
それ以上に、他の旅行者や地元の人との出会いに魅力を感じて泊まる人が多いのです。

夕暮れ時になると、宿泊客たちは卓を囲んで「今日はこんなスゴイ体験をした」とか
「あそこに行けばこんな人に会えるよ」といった会話で盛り上がります。
つまり、こうした口コミによって、彼(彼女)らは非日常を味わい
日本での旅の価値を高めていくのです。

私も学生時代や20代の前半は全国のシェアハウスによく通い
当時は数少ない外国人観光客との出会いを楽しみました。

中でも一番印象に残っているのは、ベルギーから来た学者の卵の男性や
マレーシアからセンチメンタルジャーニーで訪れた女性と
一緒に食事をしたときのことです。

私は地元の人と知り合いだったので、その人から聞いていた、
ガイドブックには載っていない絶景が見れる場所を2人に伝えました。

私は友人と来ていたので2人とは別行動でしたが、
2人はその絶景を見に行って大満足だったことを翌日聞かされました。

シェアハウスは、旅人たちが情報を共有しあいながら
お互いのつながりを深める場所の筆頭候補だと私は思います。

これは、あなたがシェアハウスを運営する場合にもあてはまります。
宿泊客同士がお互いに日本でのユニーク体験を語り合い、
その後も友人としてつながりを保っていく。

そんな心温まる人間関係が築ける場所を提供できるのも
シェアハウスが持つ人気の秘密と言えます。

このように、シェアハウスはあなたが客として利用するだけでなく、
自身で運営することにも魅力があるのです。
これは視点を変えると、訪日旅行者向けのシェアハウスに
大きなビジネスチャンスが訪れているとも言えます。

もしかすると、東京オリンピックが開催される頃には、
ホテルよりシェアハウスの需要が高いなんてことがあるかもしれません。
あなたがシェアハウスの魅力をアピールすることで、
訪日旅行者が感じる日本のイメージがさらに良くなるのです。

キーポイントは3大要素を組み入れたPR活動

このように街の観光地化をするためには、

・地元の強み(例:東京・渋谷のスポット)
・伝統(例:日本酒)
・宿泊(例:シェアハウス)

の3つの要素を兼ね備えることが重要です。

2020年の東京オリンピック開催が決定して以来、
地方創生を叫ぶ声が高まっていますが、
実現している地域はまだまだ少ないのが現状です。

でも、日本は全国各地に前述の3大要素が眠ったままの状態ですから
地域経済を再生するには、それを掘り起こせば良いだけです。

よく地元の強みと言われても特にないと言う人がいますが、
何気ないものでも海外に存在しないことで外国人に喜ばれることがありますから
あなたの街で日常的に行われていることを振り返ってみましょう。

また、伝統は焼き物、細工、料理・・・とその土地に代々伝わるものであれば
どんなものでも構いません。

そして、宿泊はシェアハウスに限らず、民泊や農泊など様々な形があることで
ターゲット層が幅広くなります。

現代はインターネットが発達していますから
集客はさほど難しくはありません。

大切なのは外国人を呼び込むために何をアピールできるか?です。

だからこそ、この3大要素が含まれるPRが必要なのです。

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